基礎工事にかかる費用相場は?
基礎工事は、地面と建物を繋ぐために必要になる工事のことです。そもそも、住宅はそのまま土地の上に建築できるわけではありません。土台を造っておかないと、その上に建設する住宅をきちんと支えることができなくなるからです。例えば、地盤が緩い土地でそのまま建設を行うと地盤が動いたときに住宅が倒壊するリスクが高くなります。
特に、日本は地震や台風などといった自然災害が非常に多い風土であるため、最低限でこれらに対応できるだけの土台が必要です。1つの手法で行っていくわけではなく、地盤の強度や周辺の状況に応じて様々な方法が採用されているのが現実です。
そして、どういった方法を採用するかによって費用が異なるのも特徴です。基礎工事は、その住宅を支えるための文字通りの土台になるものであるため、強固になるほど費用は高くなります。だからといって手抜きなどをすることは許されないので、どういった部分で費用が異なるのかを十分にチェックしなくてはいけません。
基礎工事の相場は、それぞれのメーカーが設定する基準でかなり違います。例えば、1平方メートルあたりで10万円程度のものも存在します。全体的な基礎工事の相場は住宅の総金額の5%から10%程度であると考えられていますが、地価の状態や周辺地域の状況によって誤差はあります。ですから、どういった内訳であるのかは必ず聞いておかなくてはいけません。
また、基礎工事の相場が異なるのはそれぞれ利用される基礎が異なるという理由もあります。例えば、基礎工事を行っていくときにはまず杭を利用した種類が存在します。これは、柔らかくなっている地盤をきちんと支えるために利用されるものです。反対に、地盤が固くてしっかりしているものについては直接基礎と呼ばれる方法が採用されます。
さらに、費用面で違いが生じるポイントにベタ基礎と布基礎と呼ばれるものもあります。ベタ基礎は直接基礎の一種で、床下をコンクリートで覆うことによって地盤に力を伝えやすくします。この方法は、地盤の強度がそれほど大きくなくても利用できる方法とあって重宝されています。土台を造るための手法としても使いやすく、施工がしやすいので現場でもよく見かけるものです。
一方で、布基礎は柱や壁といったものの下に基礎を設置することに違いがあります。地面に接する部分が小さくなりますので、この手法を利用する場合は地盤の強度が高いことが求められます。普通は、こちらの工事の方が相場は安くなります。そのため、種類に応じて相場をチェックすることです。

