注文住宅の間取りの決め方【決定版】

注文住宅の間取りの決め方は、初心者であっても簡単に理解できる重要なポイントが2つ存在します。まずは、これらを抑えておくことで最低限の準備を整えることができます。
まず、生活動線は最も重要なポイントです。前提として、全ての家族に共通した最善の間取りは存在しません。だからこそ、間取りを考慮するときに生活動線は最重要になるポイントです。生活動線とは、その住宅の中で生活をしていく中での移動ルートのことです。これを念頭に置いておかないと、快適な生活をすることができなくなります。
分かりやすいのが、リビングと他の部屋、そして収納スペースの関係です。リビングは、家族が集まる場所であるため空間的にゆとりがある場所にしておくことが普通です。しかし、生活動線を考慮しておかないと、リビングを介して移動をしないと別の部屋や収納場所に行けなくなるリスクもあります。そうなると、家族がリビングで満足に休めなくなります。
同様にキッチンとリビングとの距離感を近づけて、家族との時間を過ごしやすくしようと考える人も大勢います。しかし、その空間的なゆとりと移動ルートが窮屈になってしまうとやはり料理をしづらくなってしまったり、リビングでくつろぐだけの空間を確保できなくなる可能性があります。
生活動線は、その家族が実際にどういった移動ルートで生活するのかを想定して考えていかなくてはいけません。ですから、必ず自分だけではなく家族を交えて具体的なイメージで話し合いを進める必要があります。
そして、生活動線と同じくらいに間取りで重要なのが部屋の明るさです。これは、注文住宅の間取りの決め方で行ってしまう典型的な失敗例の1つでもあります。空間的なゆとりや快適さだけを追求した結果、実は部屋全体の断熱性を損なってしまうという現象が多々発生しているからです。これは、明るさを十分に確保できない間取りを考えてしまった結果で発生する事態です。
注文住宅では、断熱を含めた住宅内部の温度調節がとても重要です、夏場は快適に過ごせて、冬場は冷気を遮断できる環境を作らなくてはいけません。しかし、採光を行うときに窓から光を直接的に取り込むと、室内の家具が焼けてしまったり季節によって熱がこもりすぎたりします。
こうならないようにするためには、部屋の明るさと温度調整を最適にできる間取りを考えなくてはいけません。実際に、部屋と窓の位置を調整するだけでこれらの問題は簡単に解決できますので、忘れてはいけない最重要のポイントです。

